お客様に提出する見積書を作成する際にExcelや見積ソフトを活用しているかと思います。特に建築業では無料見積をうたっている企業が多く、作成する見積件数が多く作成時間を短縮したいと考えている方は多いのではないでしょうか?
本記事では自社に合った見積を選んでもらうための分かりやすく見積比較をしていますので、見ていきましょう。
見積ソフトを比較する際にどういったところで比較をされていますか?
費用面・機能面・カスタマイズ性・サポート面など際にさまざまな検討軸があります。
具体例としては・・・・
・クライド版とインストール版
・見積機能に特化したソフトと原価管理や発注管理など一元管理できるソフト
・電話でのサポートやメールのみのサポート
などあります。
どういったところに重点を置くかをあらかじめ決めることでソフトの選定がスムーズに進んでいきます。
それではソフトの比較を見る前に、建築見積ソフトを比較する際のポイントを見ていきましょう。
建築見積ソフトを比較する際のポイントとは?
みなさんは見積ソフトを検討をする際、どのような基準で比較をされますか?判断の基準を上記で少し説明をしましたが、より詳しく見ていきましょう。
1. 機能性
新築やリフォーム工事などの見積は一般の見積と違い、項目数が多い為、階層(大項目)を毎に分けて作成することが多いです。逆に原状回復工事や塗装工事などは階層は作成せず1ページで収まる見積書が多くなります。
高機能になるほど費用が高くなる傾向があるので、どこまでの機能が必要になるかを判断する必要があります。
また、見積の機能だけはなく、一緒に「請求書も発行したい」や「原価管理もしたい」などどこまでの機能が付いているソフトが欲しいか確認しましょう。
2. 費用
費用はインストール型がクラウド型かによって大きく変わってきます。まずは基本費用となる初期導入費と月額利用料についてみていきましょう。
初期導入費と月額利用料
インストール型の場合は買い切りが多く、パソコン毎に費用が追加されていきます。また、社内サーバーを購入してサーバーにインストールすることで利用できるソフトもあります。その場合は、サーバー代も費用としてかかってくるので、初期導入費が高くなります。ですが、月額利用料がかからないことが多いです。
クラウド型は初期導入費と月額利用料が発生します。クラウドのサーバーを利用している為、必ず月額利用料が発生することになります。
月額利用料は社員のパソコンの数や社員の人数などソフトによって違ってくるので事前に確認をしておきましょう。
また、導入時の月額利用料だけではなく、今後社員が増えたときの費用増加も計算するようにしましょう。
隠れた費用
次に、隠れた費用が無いかを確認するようにしましょう。
例えば、研修費用やサポート費用などになります。研修に費用がかかることが多いですが、人数によって費用が変わったり、交通費が別途かかったりするので、詳細を確認するようにしましょう。
また、サポート費用もメールでのサポートは無料だが、電話サポートは費用がかかるといったように条件によって費用が発生・追加することがあるので、確認をするようにしましょう。
費用対効果
導入を検討する際に費用対効果はとても気になるのではないでしょうか?費用については上記で説明をいたしました。その費用に対して、どれだけの時間が短縮されるのか?や粗利管理をすることで利益がどれだけ向上するかを予測して検討をするようにしましょう。
3. 導入の容易さ
契約をしたものの設定などで時間がかかる場合があります。特にインストール型の場合、パソコンにインストールしますので、パソコン毎に環境が変わる場合があります。
導入後、運用開始までスムーズに進めることができるかを確認するようにしましょう。
4. ユーザビリティ
システムを導入したが、使いづらく結局Excelや別のシステムを検討しているという話を聞くことがあります。システムを導入する際、直感的に操作できるかどうかや、ユーザーガイドやFAQが充実しているかで、システムの利用状況は大きく変わってきます。
各部門の担当者に操作感が問題ないかの確認をすることで導入したが使いづらいといったことを減らすことができます。また、事前に無料体験デモなど使えるようでしたら使うようにしましょう。
5. サポート体制
導入後の利用状況にはサポート体制の充実も大きく影響してきます。操作研修やマニュアルや電話サポートなど会社によって様々なので、どこまでサポートしてくれるのかを事前に確認することで安心してソフトを導入することができます。
また、バージョンアップや不具合が発生した際の対応方法も確認するようにしましょう。特にバージョンアップが全然されていないソフトよりバージョンアップが頻繁にしているソフトの方がより機能が充実していたり、操作感がよい傾向があります。
これらのポイントを考慮して比較することで、自社のニーズに最適な建築見積ソフトを選ぶ手助けとなります。
建築見積ソフト比較16選
クラウド型やインストール型、見積に特化したソフトや見積機能が含む管理システムなど様々な見積ソフトがあります。
下記の比較ポイントでまとめましたので自社にあった見積ソフトを選びましょう。
比較ポイント
・環境
・メイン機能
・価格
・体験版の有無
建築業向け管理システム アイピア
環境 | クラウド型 |
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機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 |
価格 | 【ライト】月額 10,000円〜 【ベーシック】月額 20,000円〜 【プロフェッショナル】月額 30,000円〜 |
体験版 | 無料体験デモあり |
使えるくらうど建築見積V2
環境 | クラウド型 |
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機能 | 見積書作成、実行予算管理 |
価格 | 要問合せ |
体験版 | デモあり |
建て役者
環境 | クラウド型 |
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機能 | 見積作成、発注書作成、顧客管理、商談管理、実行予算、工程管理、原価管理、アフター管理、その他 |
価格 | 【ライト】月額 4,000円〜 【スタンダード】月額 40,000円〜 【プレミアム】月額 80,000円〜 |
体験版 | 無料デモあり |
見積RICH
環境 | クラウド型 |
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機能 | 見積書作成、見積承認、案件・営業管理、帳票出力、その他 |
価格 | 【1ユーザープラン】月額 0円 【複数ユーザープラン】月額 5,000円〜 |
体験版 | 無料お試しあり(最大2ヶ月) |
Misoca
環境 | クラウド型 |
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機能 | 見積書作成、請求書・納品書作成、見積・入金・売上管理、その他 |
価格 | 【無料プラン】月額 0円 【プラン15】年額 8,800円 【プラン100】年額 33,500円 【プラン1000】年額 114,00円 |
体験版 | 無料プランあり |
ツカエル見積・請求書オンライン
環境 | クラウド型 |
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機能 | 見積・納品・請求・領収書作成、申請・承認フロー |
価格 | 【Stdプラン】月額 550円 【Proプラン】月額 1,100円 |
体験版 | 無料トライアルあり(30日間) |
楽王Crew・楽王Link
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成、集計機能 |
価格(税込) | 【楽王Crew】月額 8,800円 【楽王Link】月額 14,800円 【楽王3】要問合せ |
体験版 | デモあり |
建築みつも郎17
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成、実行予算・原価管理機能 |
価格 | 80,000円 |
体験版 | — |
みつもりLIGHT
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成 |
価格 | 132,000円~ |
体験版 | 体験版あり(100回起動) |
Kensuke Neo
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成、仕上積算ソフト「Neo仕上」と連動 |
価格 | 要問合せ |
体験版 | — |
MtWin
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成、業者管理 |
価格 | 【年間ライセンス】16,500円 【USBパッケージ】63,800円 【ワンインストールライセンス】59,400円 |
体験版 | フリー版あり |
見積Goo!
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成、請求書作成、物件管理 |
価格(税込) | 【総合設備見積ソフトOne】220,000円 【機械設備見積ソフトEst】88,000円 【電気設備見積ソフトVolt】88,000円 【建築工事見積ソフトArc】88,000円 |
体験版 | 体験版あり |
見積革命
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成、実行予算管理 |
価格 | 要問合せ |
体験版 | 無料デモあり |
工事見積書Super4
環境 | インストール型 |
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機能 | 見積書作成、請求書作成、注文書作成 |
価格 | 【簡易版】7,700円 【標準版】15,400円 |
体験版 | 無料体験版あり |
工務店応援隊(みつもり主任 よさん主任)
環境 | インストール型/クラウド型 |
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機能 | 見積書作成 |
価格 | 要問合せ |
体験版 | 体験版あり(100回起動) |
AnyONE
環境 | インストール型/クラウド型 |
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機能 | 見積作成、実行予算、発注管理、顧客管理、工事・施工管理、入出金管理、アフター管理 |
価格 | 要問合せ |
体験版 | 無料デモあり |
まとめ
建築見積ソフトは、建築工事のコスト見積もりを効率化し、正確な予算を算出するためのソフトです。見積もりにかかる時間を短縮し、見積精度を向上させることで、営業活動をサポートします。
本記事では、自社に適した見積ソフトを選ぶ際のポイントについて説明しました。例えば、クラウド対応で社内外の共有がしやすいか、操作性が簡単で現場でも活用できるか、といった点を考慮することが重要です。また、費用対効果も含め、自社の業務内容や規模に適したソフトを選ぶことで、業務の効率化とコスト管理の最適化が図れます。